転職者に強みを発揮してほしい5つの現場の本音

会社員お役立ち
この記事は約4分で読めます。

転職という選択は、人生の中でも大きな決断のひとつです。 新しい職場で自分の力をどう活かせるか、どんな仲間と働くことになるのか、不安と期待が入り混じるのは当然のことだと思います。 私自身、受け入れ側として多くの転職者と関わってきましたが、その中で感じることがあります。 それは、「転職者の強みが十分に発揮されていない場面が意外と多い」ということです。

せっかく新しい環境に飛び込んできてくれたのに、本人も周囲もその力を活かしきれないまま時間が過ぎてしまう――そんなもったいない状況を減らしたい。

この記事では、転職者が新しい職場で力を発揮するために、最低限持っていてほしい視点を5つに整理してみました。 受け入れる側の本音として、率直にお伝えします。

即戦力が欲しい

まず、即戦力としての期待は大きいです。 社会人としての基本的マナーを一から教育する手間暇は最低でも省略していきたいのは本音です。

加えて、会社のHPなどで明らかにされている経営方針や取組への理解や共感の姿勢はキャリアを積んできた皆さんにはぜひ持っていてほしい。

極端な例ですが、NASAやJAXAの「宇宙飛行士 募集」という求人に応募するとすれば、宇宙飛行士になるための準備を進めているひとしか欲しくありませんよね。

私のチームに応募してくる皆さんも、「この会社で働きたい」と思って応募してきたはずです。であれば、事業内容をもう少し調べて、自分がその仲間になるための準備をしておいてほしい。残念ながら、そうした準備が見えない人が多いのが現状です。

転職するのであれば、そのチームに入るためのマインドセットと具体的な行動をお願いします。会社が教育・育成してくれることもありますが、そうした手間を減らせる主体性のある人材が求められています。

専門性(強み)の明示

私の職場は技術をベースにした業務が中心です。転職者のバックグラウンドは外食産業や公務員など多岐にわたりますが、専門技術は入社後に研修や業務を通じて習得してもらえます。

とはいえ、プログラミングが得意、経理が得意、リーダーシップがある、宴会の企画が得意など、前職で培った強みを明示してほしい。

正直に言えば、専門性や強みがまったく見えない人もいます。

ライン作業やレジ打ちのような単純作業の採用ではありません。求人票には「技術をベースにした仕事」と明記されています。

あなたの強みは何ですか? 転職するのであれば、それを新しい職場で活かす意識を持ってほしい。誰かがあなたを活かしてくれるかもしれませんが、活かす「何か」は持ってきてほしいのです。

広い視野の活用

転職者の強みの一つは、会社の外の世界を知っていることです。

新卒で入社し、長年同じ会社に勤めていると、社内の論理に染まりがちです。

転職者の皆さんは、前職の違和感に納得できず退職されたのかもしれません。では、どんな会社が「嫌な会社」でしたか? どんな職場が「働きがいのある職場」でしたか?

新しい職場は「良い職場」ですか? それとも「変な職場」ですか?

もし、前職も違和感があり、今の職場にも違和感があるなら、もしかすると会社はあなたにその状況を変えてほしいと期待しているのかもしれません。

会社はあなたを幸せにしたいと思う一方で、あなたの力を活かしたいとも思っています。広い視野をぜひ新しい職場で活かしてください。そのためには、あなた自身の具体的な行動が不可欠です。

専門領域だけで成立しないことをしっている

私の職場は技術をベースにした活動が中心ですが、会社の仕事はそれだけでは成り立ちません。

営利活動である以上、経理、時間管理、チーム運営なども重要です。

専門技術は入社後に学べばよいですが、経理的知識、リーダーシップ、コミュニケーション能力、プレゼンテーションスキル、資料作成、タスク管理など、仕事には多面的な能力が求められます。

専門領域を知らなくても構いません。ただし、それ以外の領域も会社員として重要であることを理解している人に来てほしい。

専門技術のノウハウが低いのは仕方ありませんが、それ以外の能力が仕事において重要であることは、社会人経験のある皆さんにはぜひ認識しておいてほしいのです。

自ら動く姿勢

社会人として多様な背景を持ちながら、それでも転職先に希望を抱いて入社される皆さん。会社はあなたを仕事を通じて幸せにしようと努力してくれるでしょう。

しかし、すべてを会社が用意してくれるわけではありません。

会社があなたを雇うメリットについても、ぜひ目を向けてください。

即戦力として、あなたのバックグラウンドが新しいフィールドで活かされるためには、あなた自身の具体的な行動が不可欠です。

この記事が、あなたの新しい職場での活躍につながる気づきとなれば幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました