バイクのコンデンサの役割って何?DIYヤーの言葉で表現してみたw 

バイク
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このサイトでは、過去にバイクのコンデンサ交換をしたという地味な過去の記事へのアクセスが多いんです。

そんなにバイクのコンデンサについて知りたいひとがいるなんて不思議ですがw

なのでバイクに実装されているコンデンサの役割などを簡単に説明してみます。

コンデンサってなんですか?

コンデンサっていうのはそもそもなんでしょう?

  • 電気のエネルギーをちょこっと貯める
  • 貯めた電気のエネルギーを放出する
  • 貯めた電気エネルギーは決まった容量いっぱいになったら状態では直流電気を流さない
  • 交流の電気にとっては抵抗みたいなもの(実際には位相を変化させるけど)

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この表現は、バイクにつかわれているコンデンサの役割目線で表現しています。

学術的にはもっといろいろ深くて難しいやつなんでしょうけど、充電ミニミニ電池みたいなイメージでとらえればOKかなっておもいます。

コンデンサってこんな見た目の印象ですが、実際にはいろいろな外観のものがあるようですね。

バイクのコンデンサってなにやってんですか?

バイクのコンデンサの役割をざっくりいうと、スパークプラグの火花をちゃんと・・・・正しく発生させるための役割をもっています

スパークプラグに火花が飛ぶのは、「ポイント」というエンジンの回転にあわせて着いたり離れたりする電気回路のスイッチによって瞬間的にイグニッションコイルにながれる電流に変化を生じさせているためです。

ポイントという電気回路のスイッチがOFFになると、電流の量が瞬間的に変化したことになります。

その瞬間だけはあたかも交流の電気がながれているような状況と同じで、これによってイグニッションコイルが電磁石となって、さらにそれによってさらに励磁される2次コイルに起電力が発生して、その電圧がとても高い電圧なのでプラグに火花が発生しています。

あーややこしいですね。

そして、「ポイント」はエンジンの回転にあわせて断続的に電気回路のスイッチをON/OFFと繰り返すので、それで連続して定期的にプラグに火花が飛ぶ仕組みです。

ただ、このポイントは電気回路としては本当にただのスイッチなので、スイッチの接点が離れる瞬間に本当は流れたかった電気エネルギーが空気を通って(空気の絶縁を破壊して)流れようとします。

これは小さな雷のようなもので、ポイントの接点間に火花がでてしまいます。

この小さな雷の発生を抑制するためにコンデンサは実装されています。

ポイントの接点が離れたとき、空気を通るより楽に流れることができるコンデンサにいったん電気エネルギーが流れ込んでポイント接点間の火花は抑制されることになります。

ポイント接点間の火花をなぜ抑制しなければならないのか?

ひとつは、火花は高熱を帯びていてその熱でポイントが劣化が促進しないようにするためです。

ポイントの接点もある程度の耐熱性能はあるとしても断続的に強い火花にさらされると、煤(すす)で汚れて本来流れてほしい電流を流せなくなったり、接点の面がただれてこれまた本来流したい電流の流れを悪くしたりするためです。

そしてもうひとつが、ポイント接点間に火花がでているということは、ちいさな雷のようなもので結局電気はポイント接点間に流れてしまいます。

そうするとイグニッションコイルにもその影響を受けた電流が流れてしまって、スパークプラグの火花が弱くなったり本来設計されたタイミング以外で火花がでたりします。

イグニッションコイルに流したい電流はピーキーな交流が望ましいのに、おだやかな交流のような電流が流れることになり、スパークプラグの火花が飛ぶパワーやタイミングに影響を与えて、結果としてエンジンの調子をくるわせることも考えられます。

つまり、コンデンサは直接的には電気を一時的にためてポイント接点間の火花を抑える役割があり、結果的にポイント接点の延命やスパークプラグの火花の質を保つための仕事をしていることになりますよね。

コンデンサってどんなバイクについてるんすか?

上記のように、バイクのコンデンサは「ポイント」を使った点火方式のバイクに実装されています。

ほかの実装パターン例もあるかもしれませんがバイクで「コンデンサ」といえば筆者はポイント点火の品質維持のための部品!って感じでとらえています。

まとめ

コンデンサは電気をちょっと貯めることができる素子で、ポイント接点が開く際の火花の発生を抑制するたものものだということを説明しました。

つまりポイント点火方式を採用しているバイクに採用されている部品です。

ポイント点火は機械的でとてもおもしろい方式ですが、接点にはイグニッションコイルに流すべき大きな電流を流しつつ、ポイント接点間に不要なアーク(雷のような火花)を抑制するためコンデンサを実装していますが、それでもポイント接点間に火花がわずかにでることがあります。

このように安定感という点では現代のオートバイに採用されている仕組みに比べれば素晴らしいとはいいがたいものです。

それだけに、古いオートバイの点火系の不具合が疑われる場合やポイント接点間の火花がヒドイと感じるような場合にはコンデンサの交換を検討していみるといいかもしれません。

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