2022年 実録!単身赴任中に妻が乳がんになった会社員の心境 Vol.2

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妻のがん 病院選びはどうしたのか?

妻はその後、2つの総合病院で詳細な診断を受けることとなります。

正解はないとおもいますが、奥さまを大切にされる皆さんが寄り添われる際に、わたしどもの経験がすこしでも参考になればとおもいます。

病院選び1(がんセンター編)

一つ目は、最初に診断をしてくれた近所の乳腺外科クリニックに紹介状を書いてもらった病院でした。

だれでもそうだとおもいますが、がんになったことのある経験なんてまぁありませんので、病院選びの基準や決め手がどんなものか、、、私どもの病院選びでの体験は次のようなものでした。

  • アクセスの良さ
  • 病院の名前からうける印象
  • HPから受ける印象

病院選びの条件(アクセスの良さ)

まず、我が家はわたしが単身赴任中でした

したがって私が送り迎えをすることができない可能性が高くなることを前提とする必要がありました。

妻がひとりで通院することを想定した場合、自宅からの距離、アクセスする道路・交通手段 等が重要になると考えました。

病院の名前から受ける印象と留意点

次にその病院の名前が、、、【○○がんセンター】という名前でした

夫である私としては妻が通院しやすくがんに対して専門性がたかそうだ ということで他に重要視するべきポイントを考えることができなかったことからこちらの病院一択という感覚でした。

妻にこちらの○○がんセンター でよいのではないか? と打診しました。

ところが、普段は気丈な妻も、乳腺外科クリニックで診断をつきつけられたばかりという状況下で気持ちが不安定な感じ、、、「どうすればいいかわからない」という反応。

そこで、わたしが病院に電話し受診の方法などを確認するなどして、○○がんセンターを選ぶ方向で情報整理をしていきました。

HPなども参考にしました

がん全般によくデータがまとめられており治療方針も患者に寄り添った雰囲気があり、いくぶんか安心することができました。

妻もこのことに同感してくれて、こちらの○○がんセンターに紹介状を書いてもらうよう手配したところで、私は単身赴任先に戻るため、新幹線の駅まで妻に自動車で送ってもらいました。

次の病院に行く日程が具体化するまでは別々に生活するしかありません。

その自動車のなかで「がんセンターって、病院に子供たちがお見舞いにくることがあったら、病気のなかみがすぐわかってしまうよね。。。」と妻がつぶやいていました・・・

この視点は、わたしにはそれまで気づかなかった点でした。

「たしかに、、、」あまり周囲に気を使わせないようにしたい、心配かけたくない という患者自身の気持ちにまで気をまわしてあげれなかったことを反省したところでした。

しかし、私の妻に関しては「しかたのないこと」とわりきってくれました。しかし、さまざまな環境・状況・性格の患者さんひとりひとりにおいてそれぞれ感じ方や考え方が違う。寄り添い、理解しようとする気持ちがあってもそれを100%実現することが難しい、、、そう感じさせられたできごとでした。

単身赴任先での仕事の調整1

単身赴任先にもどったあと、妻は自身で○○がんセンターへの受診日程を確定させてくれました。

それにあわせて私もまた仕事の都合をつけてあらためて帰宅することにすることとしていました。

単身赴任先の上司は、「家庭第一」という考えで、

今回のわたしどもの事情、看病、帰宅などにたいして、大変ありがたいことに全面的に理解と協力を約束してくれました。

仕事の都合をつけてまたもや平日の休暇をもらい帰宅の準備をしました。

ここではすでに妻ががんであることは診断がでていましたが、病名が伝わったときの衝撃が大きいのでは?という根拠もない考えのもと、直属の部下にだけは「妻に重大な病気があることがわかったので急きょ休みをもらう」といったニュアンスで伝えて業務上の負担をかけることを詫びつつ、今回は家庭の都合を優先させてもらうことに理解を求める努力をしました。

二つ目の病院(○○中央総合病院)にも行くことになった理由

さて、再び帰宅したわたしは妻と○○がんセンターにむかい、あらためて患部の検査を一日かけて受けつつ、今後の治療がどのようになるのか?といったことをお医者さんから説明を受けることとなりました。

先生「乳腺外科クリニックの先生の診断の通り、やはりがんですね。治療方法は全摘出の手術ということになります。当センターではスケジュールが込み合っていて手術実施可能な日程は約2か月後となります。」

妻「え、ずいぶん先になりますね。できるだけ早く手術したいです。よい方法はありませんか?」

先生「ほかの病院にあらためて行っていただいて、スケジュールがうちより早くできるのであればそちらで手術なさってもよいですよ。当センターでの手術も予約だけはとっておかれればほかの病院のスケジュールがうちよりはやければこちらをキャンセルされてぜんぜんOKです。」

妻「わかりました。乳腺外科クリニックでもうひとつ名前をだしてもらった○○中央総合病院に行ってみたいのですがどうでしょうか?」

先生「大丈夫です。紹介状をかきますね。ただ、総合病院でも今日やったような検査はもう一度行う必要がでてくると思います。その点は了解しておいてください。」

ということで、次の病院にもいくことになりました。

妻「来週月曜に行くよ。休みとれる?

私「うん(内心、まじかよ!仕事の調整どうすりゃいいんだ!)

すこし、すくなくともすこしは仕事と家庭とでゆれる心理状況が妻につたわった「うん」だったように思います。彼女には申し訳なかった

で、続きは次回にまたかきます。

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