誰だって会社や仕事なんて、嫌なこともたくさんあってほかの企業ならもっといいはずだと心理的におもうことがあると思います。
「そうだ、転職!しよう!」って考えている方に、後悔のないよう20年以上転職せずに勤め続けている40代会社員である筆者の意見も参考にしてください。
今回はつぎのようなかたにお役に立ちます
この投稿はこんなひとにおすすめ
- 転職を考えている 20代~30代の会社員
- 転職することのデメリット を確認したいひと
- 転職に関する現実を把握しておきたいひと
転職バーゲンセールな現状
コロナ禍による業績不振や業態の変容は、確実に多くの企業の業務や給与待遇などを変化さえてきたと思います。
そんななか、TVのCMや動画サイトなどでは、転職支援サイトやアプリの広告を目にする機会が増えているように思います。
実際、会社の若手社員のみならず多くの社員のスマホには常に転職支援アプリがインストールされていて、転職に関する情報を日常的に確認している様子です。
転職サイトなどの転職支援は、転職によって本当にそのひとを幸せにすることが目的だと思います。その目的は崇高で正しい価値観だと私は考えています。転職を考えるひとが増えることで、企業はほかの企業より有能な人材を確保したがるため、当然よりよい条件で働いてもらえるよう努力することになります。
ただ、、、よく現実をみることも必要だと思うのです。
転職サイトの運営会社にも利益が必要だという現実です。
転職を希望しているひとが、転職にかかわりさえすればかれらは利益がでる。
転職を希望しているひとが本当に幸せになったかどうかは、重要ではない。
転職してしまえば彼らのものです。だって、転職することを考えて判断するのは「あなた」だから。
もちろん質の悪い情報を展開すれば転職希望者は離れていくことになり、彼らの利益は出にくくなるから当然、できるだけ質のよい情報を提供する努力はしてくれていると思います。
でも、転職することを決めたのは、ユーザーです。その後は通常面倒みないですよね。転職するひとさえ増えればいい! 私の視点からは、転職バーゲンセール的状況かなぁと感じています。品揃え重視(あくまで私の見立てですのでちゃんとした情報も当然あるはずです!その点はきちんと補足しておきます。)
[実態] 転職のデメリットも知る
・転職したら、逆に待遇悪化した実例
・転職したら、給与は上がったけど時間単価が明らかに下がった実例
・転職したら事前のはなしほどのポストが与えられない
わたしが勤める会社ではコロナ禍の影響をうけて業績が著しく悪化し、残念なことに給与面ではボーナス水準がそれまでの半分以下になりました。
そんな状況ですので、当然のことながら離職してあらたな企業に再就職していく仲間が多くあらわれました。その後、コロナに対して社会の向き合い方も変化していった結果、私の会社の業績はしだいに元にもどっていこうとしている状況です。2022年冬のボーナスはようやくコロナ禍前の2/3程度の水準までもどってきました。以前の状況までもうすこしです。
ただ、転職していった彼らのその後をみていると、思ったような待遇をうけることができておらず、転職先ではまったく縁もゆかりもない土地で勤務しなければならなくなった、、、転勤後またやめてしまった、、、給料は上がったけど労働時間は明らかに増加しており結果だけみると明らかに時間単価が下がっている といったはなしが聞こえてきます。 転職に向き合うときにいちばんびびっておきたいことは、「冒険」といえるほどやってみないと本当に良いのかはわからないことですね。
違う会社の会社員になっても会社員は会社員
会社で働いていれば、いいこともあれば、当たり前ですが嫌なこともあります。会社員であればやはり組織の1つのピースに徹した働き方を求められる場面もあります。本当に人格を尊重してもらえる仕事ばかりじゃない。組織ですから、ある程度はしかたありません。
もし、転職を考える理由がそういった側面だけであった場合、注意しなければならないと思います。
それは、転職先が会社や組織である以上、そういった側面が完全になくなることはあり得ないという絶対的な事実です。「あの会社、給料も休みも条件いいな」・・・けど、やっぱ会社員としてはたらくということになれば、人間関係の悩みも、やりがい、会社の経営方針に対する不満などいろいろ付きまといます。それは、今の会社よりよくなるかもしれませんが、悪くなるかもしれません。つまり、転職したってうまくいくかどうかは、いってみないとわからない!
会社員は転職してもあくまで会社員。
会社員とはどのようなものかという本質をよく理解して欲しい・・・と、
勤続20年以上となった40代の会社員は切実に考えているところです。
成長を目指す会社に、あなたの経験や実力はどのくらい貢献できるかでしょうか。
転職するひとばかりの世の中で、会社は本当に継続的な成長を果たし、顧客や雇用している社員を幸福にしていえるだろうか、と過度な転職が与えるであろう暗い側面についても、ついつい考えてしまいます。
会社員でいることについて
会社員は、企業家や個人事業主・フリーランスと比べると不自由なことがたくさんあると思います。
ただ、会社員、労働者は本当に世の中の制度で守られています。
企業は理由もなく解雇することも給料を払わないこともありません。
労働時間や給与や休暇についての最低限守るべきルールも法律で整備されています。
会社が実態としてそれらのルールを破っているケースとしていわいるブラック企業は存在していることは事実です。
ただ、ブラックではない、グレー以上の会社ではたらく人たちはやはりある程度守られています。
守られている反面、不自由。
転職で会社が変わっても会社員である間はその守られているというメリットと不自由というデメリットは程度の差こそあれ変わらない。
会社員としてメリットを享受しながら、本当に幸せな転職ってどんなものか常々考えていてほしいです。
いまの会社に見切りをつけることも重要ですが、すこしでも可能性が残っているのであればいかにしてその会社で活躍・貢献し・会社とともにご自身も成長して幸福をつかむのかという前向きな視点で考えてみてみませんか?
まとめ
今回は、勤続20年以上となる40代会社員が、バーゲンセール感の様相をみせる転職について、会社員はどこまでいっても会社員という本質をもとに、転職を検討している方々に、いったん立ち止まって検討してほしい といったメッセージをだらだら書いてみました。すこしでも考えの整理に参考になれば幸いです。本当に成長につながる転職や勤続で幸福をつかんでいきましょう。
働き方改革は着実に前進しています。会社員っていいですよ。今度は休日過ごし方改革を実現して本当の幸福な暮らしを手に入れましょう!
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