サラリーマンをしながらバイクを趣味にしていると、どうしてもバイクに乗る時間が限られます。
それでも好きな趣味だから手放せないので持ち続けていますが、結局乗る時間よりメンテナンスしている時間の方が長くなってたりします。
今回は、筆者のYAMAHA TX650(1972年製)のバッテリーを充電しました。
バイクのバッテリーを自分で充電することについて、ポイントをレポートします。
バッテリー充電の手順
手順1.バッテリー電圧の確認
バッテリー本体は車体にのった状態のままでOKです。
テスターを使って、バッテリーの電圧を確認します。
真新しい新品のバッテリーでフル充電されているものであれば、13v程度の電圧がでますが、何年もつかっているバッテリーで充電が十分でない場合は12v前後の電圧になります。
3~4年(場合によっては2年程度)使用したバッテリーで調子がわるいと10v程度しかでないことも。
場合によっては、今回紹介する方法で充電してももう使えないかもしれません。
今回、わたしのバッテリーは経年約2年で、電圧は12v程度でした。
充電してさらに長く使えるといいなぁと期待して充電してみます。
手順2.バッテリーの車体からの取り外し
私のバイクの場合はシートの下にバッテリーが収納されています。
まずは、バッテリーがどこに搭載されているか確認が必要です。
バッテリーを見つけたら、配線をバッテリーから取り外してバッテリーを車体から降ろします。
バッテリー配線の外す手順は結構重要です。
配線の取り外し手順
① マイナス(ー)の配線をまずは外す
② 次にプラス(+)の配線を外す
もし、これを逆に行うと、(+)側端子で作業していドライバーが車体フレーム等と触れることがあります。
実は、車体全体は(-)の端子と電位が共通なので ドライバーを介して(+)と(-)が触れた(ショート状態)ことで、一瞬に火花が発生したりしてとても危険です。
配線の取り外しは 必ず(ー)側からです!
配線が取り外せたら バッテリ本体を車体から降ろします。
車種によっては、バッテリーからでる液やガスを排出するホースがつながっていたりしますのでそれも外しましょう。
手順3.バッテリー液量の確認
バッテリーを車体からおろしたら、液量を確認しておきます。
ただし、昨今のバッテリーはメンテナンスフリー(液が減ったりしない)密閉型のモデルが多数なので、わたしのように昔からの開放型のバッテリーの場合に液量を確認し、減っていれば補充する必要があります。
封印型と開封型の見分け方ですが、封印型は外観が黒でバッテリーの中身がすかして見えないものです。開放型は、本体が白で光をすかして液面の高さをすかして確認することができます。
バッテリーの上のふたみたいなところに、液を補充するためのキャップのようなものが6つほどあれば解放型です。
その場合、充電する前にも後にも液の量を確認します。
液自体は薄い硫酸(希硫酸)です。
濃度は薄いとはいえ、体にいいものではないので触れないようにします。
液の量は、バッテリー本体側面にアッパー、ロアーの各レベルが表示されているので多すぎず少なすぎないようにします。
液の量が少ない(ロアーレベルに近い液面の高さの)場合は、上のキャップをあけて【精製水】…いわいる真水を継ぎ足して液面を調整しておきます。
【精製水】…いわいる真水は、ホームセンターでバッテリー補充液として、またはドラッグストアで薬剤関連の品物として手ごろな値段で購入可能です。
もちろん、amazonや楽天のようなネットショッピングでも購入可能。
【精製水】は、バッテリー液の補充のほかに、水冷ラジエター水の補充にも使えます。
それほど高いものではないので、数リットル備蓄しておくと何かと便利です。
バッテリー液の補充には「精製水」を使います
絶対NGなのは
× ミネラルウォーターや水道水 を補充に使うこと です
ダチョウ倶楽部の「おすな!おすな!」のネタではありません。
いわいる真水である精製水以外はNGですので注意してください。
【精製水】を補充するときにおすすめしたいのが、100均(ダイソー)等で手軽に買える「化粧品用のシリンジ(注射器)」です。
バッテリー液補充用の穴が小さい!
そこで、この注射器を使って精製水を補充していきます。
注入する液の量も計りながらできるのでおすすめです。
手順4.バッテリー充電
バッテリーの充電自体は簡単です。
家庭のコンセントで、バイク用のバッテリー専用の充電器を充電したバッテリーの(+)(ー)端子に接続するだけです。
ただ、充電に必要になる時間などはバッテリーの容量のほかバッテリー自体の状態によって違います。
充電中は、充電器の充電完了サインなどを確認します。
状況によっては丸1日程度必要なこともあります。
手順5.車体へのバッテリー積込み
充電が完了したバッテリーは取り下ろしたときと逆の手順で車体に積み込みます。
①ブローバイホースなどを取り付ける
②(+)側の配線を取り付ける
③(ー)側の配線を取り付ける
車両に積み込む際、しばらくバイクに乗れないよ!というときの一工夫として、 ↑の手順③(ー)側の配線 だけ取り付けずに、次回乗るときに接続することをおすすめします
バッテリーの自然放電のペースを緩和することができます
充電後に限らず、乗らないときには(-)側の配線を外しておくことは面倒ですがおすすめです
バッテリー充電に必要なもの
バイクバッテリー用充電器
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ネットショッピングで、本当に手ごろな値段で購入可能です。中●製でも十分に使えます。
テスター(電圧計)
電圧を確認したりする測定器です。バイクのメンテナンスするには1つは持っておきたいです。これもそれほど高級なものでなくてもいいですが、かなり使う頻度が高いのでいいものもっておくのがおすすめです。
HIOKI 日置電機 3244-60 ( テスター デジタルマルチメータ ー DMM ) カードハイテスタ 日本製 電圧 抵抗 導通 電気 測定 小型 化粧箱梱包 価格:5652円 |
精製水(バッテリー補充液)
ドラッグストアやホームセンターで購入可能ですがもちろんネットでも買えます。
KYK 高純度精製水 クリーン&クリーン 2L 02-101 1個 ▼361-2848【代引決済不可】 価格:274円 |
化粧品用シリンジ(注射器)
100均などで調達可能です。がもちろんネットでも買えます。
価格:273円 |
屋外用延長コード(5m程度)
バッテリーの充電では、ガスが発生することもあるとかないとか。
すくなくとも筆者は屋内ではやりません。バッテリーを屋外で充電するときに延長コードがあると非常に勝手がいいです。
屋外用延長コードは、バッテリー充電以外にキャンプや屋外での軽作業に使う場面がよくありますので1つ持っておいて損はありません。
価格:1480円 |
バッテリー充電にかかる時間
先述していますが、充電に必要となる時間は充電器の性能やバッテリー自体の電流容量のほかバッテリーの状態によって違います。
充電中は、充電器の充電完了サインなどを確認します。
状況によっては丸1日程度必要なこともありますし、数時間で完了することもあります。
バッテリー充電の必要性
通常のエンジンが動力になっているバイクであれば、エンジンは動力としてのみならず発電機能ももっています。
バイクに乗ってでかけている間は、エンジンが発電した電気をバッテリーに蓄えるような充電方式になっています。
ただ、私たちのような電車通勤の会社員はそもそもバイクに乗れる時間がそれほど多くありません。
携帯電話のように、バイクのバッテリーも何もしていなくても徐々に蓄えている電気の量が減っていきます。
月に1度バイクに乗れるか乗れないか といった会社員は、それこそバイクに乗らない週末にバイクからバッテリーを降ろしてきて、充電しておきましょう。
月に1度程度、フル充電することでいざ乗りたくなったときにちゃんと乗れる状況を確保していけます。
それをやっていても、たまにしか乗れないバイクは出先でトラブルになる確率はそれなりにあるものです。
バッテリーを充電することで、その原因のひとつだけでも排除しておけたら安心です。
注意点
バッテリー液は硫酸で(布や紙は溶けます)取り扱いは慎重に!
バイクのバッテリーには種類が複数あります(電圧や方式など)!
この記事の情報だけでご自身に不安がある場合はさらに詳細に調べて安全に作業してください
みなさんの楽しいDIYバイク・ガレージライフに少しでも参考になれば嬉しいです
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