妻のがん手術スケジュールと自分の仕事を調整
病院・入院や手術のスケジュールが概ねはっきりしてきました。
単身赴任先の上司にそのスケジュールを報告しました。
妻が入院したときに子供たちの面倒をみるために休暇をもらうように手配を進めました。
上司もすぐに自宅から通える事務所への異動を計画してくださいました。
この異動が6月1日付…手術は5月末…
なにがなんだかわからないような怒涛の日々が流れ始めました。
いただいた休暇は週末をはさんで約10日。
妻を病院へ連れていき入院させると同時に期間限定の「専業主夫生活」がはじまりました。
子供の朝食をしたくして学校へ送り出し、洗濯して、掃除して、簡単に昼食とって、仕事の転勤に備えた引き継ぎ書を作成して、子供が帰ってくる。
習い事へ連れていき夕食をしたくする。
専業主夫って最高に幸せ
この生活・・・やめられない「幸福感」。。。
わたしは彼女にこんなに幸せな生活をきちんと提供できていたことを誇りにおもいました。
賛否ご意見はあるかとおもいますが、パートナーに幸福感を感じさせることはとても素晴らしい考え方ではないかとおもいます。
労働人口が減少し「多様性」の旗印のもと女性の社会進出を無理やり実現させようとする風潮について、真剣に考えを巡らせました。
妻の病院はコロナを警戒してあり、お見舞い不可。
でも、院内Wi-fiが整備されていることもあって、LINEなどで必要な連絡どころか、ビデオ通話も難なく可能な環境でした。
想定通りにならない手術前後のスケジュール
手術の際もタイムリーに「これから手術」などの情報が入ってきました。
手術中は近所の神社に無事を祈願しにいくなど、こちらもできることはやりつくしたつもりです。
そのかいもあってか手術は無事に終了しました。
当初の退院予定では5月末まで約2週間は体力の回復状況などをみてから判断とのことでした。
病院の先生のはなしぶりからもそれ以下になることはないと思われたので、妻が入院している2週間目については実家から両親にきてもらって私は転勤と引っ越しの準備のため、子供たちを両親にまかせて、単身赴任先に片道7時間の列車移動。正直しんどい移動でした。
ところが妻はありがたいことに想定より早い回復状況の様子であっというまに退院することになりました。
単身赴任先にもどっていたわたしは彼女を病院に迎えにいくこともかなわず、彼女はタクシーで帰宅することとなりました。
はやい退院はありがたいことであるものの、仕事のようにスケジュールをコントロールできない闘病生活との付き合い方の難しさを痛感しました。
看護休暇という勤務の制度について
そもそも、看護や介護に係る会社の休暇制度については、妻ががんという重大な病気になってはじめて調べることになったのですが、制度の不思議さをいろいろ感じることがありました。
例えば、介護休職の条件に妻のがんはあてはまらないこと、
その一方で配偶者の不妊治療に対処するためや育児のためには休職制度が適用されること
など・・・ 単身赴任者にとって妻の看病に対する会社の休暇・休職制度にはハードルが大きかったことを痛感することとなりました。
不妊や育児のようにある程度計画的に対処できる休職は可能なのに、突発的な家族の病気に対処できる制度がないことにとても違和感を感じました。
いずれにせよ、こういう制度って実際に活用したいという状況になったときにはじめて充実度合を実感することになりますよね。
病気にならないことが一番ですが、がんなどという予防が難しく、ある程度の確率で疾患してしまうような病気については、万が一にそなえて会社の制度などを確かめておくことが必要だと実感した次第です。
私の場合、会社のなかではいわいる中間管理職的な立ち位置です。
自分の今回の体験は部下などのチームメイトが同じような体験をする場合に備えて知識をもっておくことも重要だと感じました。
さてはなしはそれましたが、わたしは単身赴任をおえ、退院した妻のまつ自宅に引っ越しをすることとなりました。それはそれはばたばたした引っ越しとなったのでした。
今回も読んでくださってありがとうございました。
次は妻が退院したあとに感じたことをまとめて投稿しようとおもいます。
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